Section 01 | 始まり
本当に、何も起きていないのでしょうか
多くの企業では、次のような認識がよく聞かれます。
- 業績は致命的ではない
- ガバナンス上の重大な欠陥は見当たらない
- 株主との対話は続いている
しかし、そのうちに次の変化が進行します。
• CFOの説明が、より技術的・専門的になる
• 取締役会での議論が「確認」中心になる
これが「前提のずれ」という問題の始まりです。
想定した前提とズレが生じ、かつ誰にも修正されない状態です。
それは、CEO/CFOが、
"説明しずらい状態"に静かに移行していくことがきっかけです。
Section 01 | 始まり
多くの企業では、次のような認識がよく聞かれます。
しかし、そのうちに次の変化が進行します。
これが「前提のずれ」という問題の始まりです。
想定した前提とズレが生じ、かつ誰にも修正されない状態です。
Section 02 | CEO
最初に失われるのは、地位でも、権限でも、信頼でもありません。
主導権です。
この段階では、
判断そのものはまだ大きく間違っていないことも多い。
しかし、
判断の「説明可能性・説得力」だけが、確実に低下していきます。
Section 03 | CFO
CFOにとってのリスクは、うまく数字を説明できなくなることではありません。
あらゆる面での説明を続ける役割が、固定化されることです。
この状態が続くと、
CFOは財務責任者ではなく、外部に対する説明の防波堤になります。
そして徐々に意思決定者が誰か見えなくなります
この構造は、誰かが止めない限り、自然には解消されません。
Section 04 | 外部の視点
この段階で注目されるのは、判断の是非ではありません。
なぜ、その状態が続いたのか。
なぜ、修正されなかったのか。
これが最初の突破口として狙われます。
Section 05 | 有事
選択肢は、すでに減っています
この段階で外部の関与が入る場合、
それは経営の設計ではなく、対応による被害の最小化です。
この段階においては、被害の最小化は重要です。
しかし、未来の選択肢は限られ、自由を選ぶことはできません。
Section 06 | 理由の整理
いずれも、その時点では正しい判断です。
ただし、判断した理由は、時間とともに風化し、
そもそも理由は評価の対象になりません。
善かれ悪しかれ、残るのは、状態だけです。
Section 07 | Fusionの位置づけ
目的は一貫しています。
経営は、責任を負うべき人物が、自身の言葉で説明できる状態を維持すること。
これが崩れた時、本来語るべきでない人物が、意図せざる説明を強いられる状態になり、こののちに様々な悪影響が顕在化する
動かなかった理由は、
あとからいくらでも説明できます。
しかし、市場が扱うのは理由ではありません。
動かなかったという判断は、
時間が経つと「選択」ではなく
「状態」として扱われます。
その状態が固定化されたとき、
経営は説明ではなく、防御に移行します。
それが、
経営に起こる最も静かな変化です。